どの学部・学科に行くべきか？

まず編入したい意志があっても、

「○○学部の○○学科で○○をしたい！！」

という具体的な目標は、

ある程度決めておかなくてはなりません。

理由は分かりますよね？

それは、

志望理由書の提出が必要な大学が多いですし、

面接、口頭試問・口述試験の時に、

なぜ編入したいか？

編入して何をしたいか？

必ず聞かれるからです。

合格するためには、

それらのことを面接官に、

納得してもらわなければなりません。

また理系ならば、

3年次編入してすぐに、

研究室に配属されるところも多いです。

そのため、

「学部しか決めていない」

「学科まで決めたが、どの分野に進むか想像付かない」

という人は、

もっと具体的にイメージした方が良いです。

とりあえず、

大まかに生物系・農学系・水産系の分類を、

示します。

★理学系統

◇生物学：理学は工学や農学と比較して、理論的で物事の本質を研究するものが多いです。

◆生理学・生化学：生命現象のしくみを研究。

◆遺伝子学：分子レベルの遺伝子を研究。

◆発生学：細胞分化のしくみを研究。

◆生態学：動植物の生態系、環境保全を研究。

◆行動学：生物の行動や脳のしくみなどを研究。

◆進化系統学：動植物の系統や進化などを研究。

★工学系統

◇生物工学：遺伝子工学や細胞工学に代表されるバイオテクノロジーで、学ぶ分野が農学の農芸化学と重なるところも多いです。

◆遺伝子工学

◆分子生物学

◆細胞工学

◆たんぱく質工学

★農学系統

◇農学：食料の生産力向上のため、技術と理論を幅広く研究します。

◆農学原論

◆生物学

◆作物学

◆育種学

◇農芸化学：バイオテクノロジーですが、生物工学と異なり、農作物、農作物を加工して作られる食品、農作物が育つ環境を研究対象にしています。

◆食品機能学

◆食品加工学

◆土壌学

◆植物栄養学

◆環境工学

◆微生物学遺伝学

◆生体高分子学

◇農業工学：農作物を効率良く生産する技術や環境を整備・保全する研究を行っています。

◆水利学

◆土壌物理学

◆地域開発学

◆農業機械学

◆農業施設学

◆ロボット工学

◇農業経済学：農業生産者の所得向上や経済的な安定を実現するため、研究します。理系というより文系です。

◆農学原論

◆生物資源概論

◆農業統計情報論

◆農業金融論

◆経済論

◆経営学

◆マーケティング

◇林学：自然にも我々の生活にも重要な森林について、自然科学と社会科学の両面から研究します。

◆森林資源学

◆森林保全学

◇獣医学：動物の診断や病気の予防・治療方法を研究し、獣医師の養成を目的としています。

◆解剖学

◆生理学

◇畜産学：鶏や豚、牛など、人間に有用な動物を人間の目的に合わせて、生産・管理するための研究をします。

◆畜産概論

◆環境科学

◆動物生態学

◆伴侶動物論

◇総合農学：複雑化した農業研究を広い視点から見直し、応用していくため、農業の専門領域すべてが研究対象となっています。現在では、これが主流になってきています。

◆基礎生態学

◆応用気象学

◆自然環境災害論

★水産学系統

◇水産学：海、河川、湖などの水産生物資源の適正な生産と、その有効利用を科学的に研究します。

◆漁業学

◆増養殖学

◆食品生産学

◆海洋学概論

◆水産資源学概論

これらから、

自分の進みたい道を具体的にイメージしていただければ、

幸いです。

ただし、詳細に分野を分ければ、

実際にはもっと学部・学科が存在します。

また大学によっては、

個性を出した学部・学科・コースなどもあります。

そのため、

自分のやりたいことをまずは決めて、

受験したい大学にその研究をしてるかどうか、

しっかり下調べすることが重要です。

仮に自分のやりたいことを大学がしていなければ、

自分がその行きたい大学の専門分野に合わせる、

もしくは自分のやりたいことにマッチする他の大学を選択する、

ということも必要です。