3年次編入から大学卒業まで
2016/05/31
編入した大学では、
3年生から研究室に入ることが決まっていました。
研究室に入る=研究の成果を卒論とする、
ということになります。
それでI’veは、
育種の研究室に入りました。
幸運にもI’veのいる講座では、
研究室を決める際、
編入生を優先してもらえたため、
第一希望の研究室を選べました。
でも研究内容については、
授業が忙しかったため、
限られた中で選択する必要がありました。
どれもベースは同じ研究・テーマで、
扱う植物と、
それに伴う担当教授が異なっていました。
その時は、
担当教授と扱う植物が変わるだけならば、
どれも変わらないものだと思っていました。
しかし、今振り返ってみると、
学生と担当教授との相性はすごく重要ですね…。
当たり前ですけど、
学生と教授はフェアじゃないんです。
学生は大学を卒業するためにはその単位をもらわないといけない、
けれども大学生なんでプライベートも忙しいし、
やりたいこともいっぱいあります。
教授は授業・テスト・研究・論文作成もあって忙しいため、
自分の代わりとして可能な限り動いてほしい、
そんな思惑があります。
その温度差が大きければ大きいほど、
仲が悪くなるんですよね、
大学院のときに特に感じました。
大学院の話は後でするとして、
それで自分に与えられた研究内容とは、
オオムギのある遺伝子を単離・同定することでした。
元々は、
花色の遺伝子発現の研究をしたいと思って編入したのですが、
編入した大学では花色についてはやっていなかったので、
方向が変わりました。
まぁ、普通、編入する前に調べるものなんですが、
当時はインターネットが普及し始めた時代です。
I’veが受ける講座のサイトもまともに作られていなかったのと、
第一志望では無いのもあって、
あまり調べてませんでした。
まぁ、遺伝子の研究だったので、
工学部時代と比較しても全然楽しかったし、
これもまた運命だと割り切って、
興味を持って研究しました。
ちなみにI’veの担当教授については、
恵まれていました。
それは自分が他学部からの編入ということで、
空きのコマが無いくらい毎日授業で埋まっていて、
あまり研究に従事できないことを理解してもらっていたからです。
普通はよっぽど優秀でない限り、
編入生に対して担当教授は、
あまり良い顔をしないと思います。
I’veの場合、
そういったことは無く、
過度のスケジュールに心配してもらっているぐらいでした。
そのため、
I’veが編入してきたことなど忘れるくらい、
自然にやれました。
そして、
2年で無事卒業することができました。
人との縁は、
本当に大事だと思います。