大学サバイバル戦線進行中
2016/05/31
日本の大学は、
ポテンシャルで競争する時代に突入しております。
そのポテンシャルとは抽象的で難しいですが、
今までの歴史、研究成果、卒業生、世の中への影響力など、
様々な要素が詰まっています。
次に示すデータは、
1999年に大学が産学提携した件数の順位です。
民間等との共同研究受入件数順位(件)
1.東京:155
2.名古屋:126
3.大阪:124
4.東北:123
5.京都:96
5.北海道:96
7.九州:90
8.東京農工:87
9.東京工業:81
10.山口:77
産学提携とは、
人材や知恵、資金を集中的に投入し、
産学官が一体となって、
最先端技術の開発に取り組むことです。
これにより、
企業にとっても大学にとっても、
優秀な人材が育つことになります。
今まで学生は大学院に行っても、
教授に与えられた実社会ではあまり役立たないテーマや、
自分の興味のある研究だけをしてきた傾向にあり、
企業にとって優秀な人材になるとは限りませんでした。
そのため、
企業も大学にはあまり期待していなく、
企業に入ってから育てるという考え方でした。
しかし、産学提携することによって、
大学と企業の思惑が合致するになります。
また件数が多い大学は、
企業とのたくさんのコネクションを持っているため、
学生は推薦での内定も多いはずです。
次に示すデータは、
特許出願件数でカッコの数字は前年順位です。
2000年に公開となった大学発の特許出願数(件)
1(1).東海:44
2(9).名古屋:27
3(2).立命館:20
4(12).大阪:19
4(3).東京:19
6(22).東北:18
7(5).東京工業:17
8(9).京都:16
9(7).早稲田:13
10(22).広島:12
10(-).慶應義塾:12
凄い学生は、
学生時代の研究でコンクールの賞を取ったり、
特許を取得したりして、
お金を稼ぐなんて夢のある話もあるみたいです。
そこまで凄くなくても、
ある程度の成果で奨学金の免除はよくありますよね。
今までは理系中心の話をしてきましたが、
少し文系にも注目します。
次に示すデータが、
文系の科学研究費補助金になります。
すべて2001年のデータで、
数字の単位は千円です。
科学研究費補助金(文学総合計)(千円)
1.東京:360,100
2.京都:246,100
3.九州:138,000
4.東北:135,500
5.広島:135,000
5.北海道:133,500
7.筑波:121,100
8.大阪:105,100
9.早稲田:103,000
10.名古屋:90,800
11.東京外国語:90,500
12.神戸:62,900
13.立教:56,800
14.東京都立:56,300
15.東京学芸:45,300
16.千葉:41,100
17.中央:39,200
18.日本女子:37,700
19.琉球:35,700
20.東洋:35,600
21.岡山:35,300
22.新潟:34,500
23.熊本:33,100
24.関西:31,100
24.慶應義塾:31,100
26.金沢:30,600
27.一橋:30,000
28.静岡:29,900
28.南山:29,900
30.大阪市立:29,500
科学研究費補助金(法学)(千円)
1.東京:97,200
2.北海道:58,400
3.九州:48,600
4.早稲田:36,300
5.神戸:31,100
6.京都:25,600
7.静岡県立:20,200
8.名古屋:19,100
9.立教:16,600
10.香川:15,100
11.東北:15,000
12.広島:14,500
13.大東文化:13,200
14.琉球:12,300
15.法政:12,000
16.一橋:11,900
17.岡山:11,700
17.筑波:11,700
19.千葉:11,600
20.上智:11,300
21.立命館:11,000
22.慶應義塾:9,800
23.大阪:9,700
24.東海:8,200
25.富山:7,800
26.関西学院:6,300
26.同志社:6,300
28.東京工業:5,900
29.神奈川:5,800
30.福島:5,400
科学研究費補助金(経済学)(千円)
1.神戸:99,600
2.大阪:81,800
3.早稲田:57,500
4.一橋:50,100
5.京都:45,900
6.東京:40,400
7.名古屋:33,800
8.筑波:33,100
9.東北:33,000
10.横浜国立:27,500
11.北海道:24,500
12.中央:23,400
13.大阪市立:22,500
14.九州:22,200
15.慶應義塾:19,100
16.広島:18,400
17.東京工業:16,600
18.青山学院:15,400
19.関西:14,100
20.流通科学:13,100
21.小樽商科:13,000
21.法政:13,000
23.東海学園:12,300
24.立命館:12,100
25.岡山:11,600
26.滋賀:11,300
27.静岡:10,600
28.帝京:10,500
28.麗澤:10,500
30.同志社:9,900
文系は理系と異なり、
機器や試薬、研究キット等、
そのようなお金が掛かるものをあまり使用しないため、
金額規模が小さいです。
とは言っても、
国から研究内容が認められて、
各大学は科研費をもらっています。
競争力の弱い大学は科研費がもらえないため、
やはりこのデータも、
その大学のポテンシャルを意味するものだと考えられます。
また長くなったので、
いったんここまでとします。
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