編入体験談8
2016/05/31
1、お名前またはハンドルネーム
匿名希望さん
2、受験された大学・学部・学科(合格・不合格はその後ろに○か×で、また不受験は△で表記しています。)
筑波大学第二学群生物資源学類○
北海道大学農学部森林科学科○
3、編入学試験の時期
筑波大学は7月初旬で出願は1ヶ月半ほど前。
北海道大学は8月下旬で出願は約2ヶ月前。
何年か前なので今は違うかもしれません。
4、編入するもしくは編入された大学・学部・学科
筑波大学第二学群生物資源学類
5、出身校(学校・学部・学科・専攻)と編入学試験を受験された時の学年
某私大社会科学系学部経済学科四年
(一応学士編入になりました。)
6、編入しようと思った理由
建前:
(志望理由書に書いたもの)親が生物の教師をしていたので、
生物に親しんでいたので一度本格的に勉強したかったから。
そしてゆくゆくは生物学関係の研究者になりたいから。
本音:
経済学や社会科学(主流派)の考え方や対象とするもの対して、
今ひとつ興味を感じなかった。
文系のような専門性の無い分野では、
将来性が無さそうだったから。
7、編入に関する情報はどのようにして集めましたか?
親が持ってきた中央ゼミナールの編入・転部ガイドブックが、
最初の情報源でした。
ここに受験情報の大半は載っていました。
あとは中央ゼミナールの短期講習を受けて、
その間に自分の受ける予定の学校の過去問を、
ひたすらコピーしました。
8、各科目の勉強方法
○英語:
英作文は高校の時のライティングの教科書で、
英訳の練習と文法の基本の確認程度。
和訳は速読速聴英単語初級編を使って、
初見和訳と単語の暗記をしました。
○生物:
高校の時に使っていた問題集(セミナー生物ⅠB・Ⅱ)と、
中央ゼミナールの短期講習で使った問題集(名前は失念しました)で、
練習をしました。
後は短期講習のときの教材の見直しや、
教養的な本を読むとか。
○化学:
高校の時に使っていた問題集(セミナー化学ⅠB・Ⅱ)で、
高校の時にしていない有機化学を最初から覚えた程度。
9、過去問題は公開されていますか? またどのようにして閲覧できますか?
私が受けた学校は、
学校の事務で閲覧できるらしいですが、
私は事前に問題を手に入れていたので、
実際には閲覧していません。
10、受験された試験の形式・内容
<筑波大学>
英語(英訳・和訳)・専門(生物・化学・数学・経済学から二科目選択)・面接
○英語:
大学院入試と同じような形式で、
和訳が二問と英訳が四問で量は多い。
○専門:
私が受けた頃はとても易しく、
生物と化学は穴埋め問題中心で、
一般の前期入試よりも明らかに易しかった。
○経済学:
毎年同じ問題
(アダム・スミスの提唱したレッセフェールについて・公共財の具体例とその性質)が出ているらしいが、
実際は不明。
○面接:
各分野(生物・工学・化学・経済)の教官各1名ずつで、
二十分程度。
自分は5分も経たずに終わったが、
圧迫される人が多いともっぱらの噂。
<北海道大学>
英語(和訳)・専門基礎(生物・化学・物理・地学)・面接
○英語:
和訳二問で一つはかなり易しい、
量もそんなに多くは無い。
○専門基礎:
生物・化学は高校程度で易しい。
○面接:
学科の教官ほぼ全員(三十人くらい)が出てきたので、
かなり緊張した。
受験者が他にいなかったので、
一時間くらい雑談した。
11、これから受験される人に向けてアドバイス
編入試験は試験自体は易しく、
一般入試よりも敷居が低いですが、
志望理由をきちんと固める事が、
かなり大事だと思います。
12、編入後の認定単位数
75単位
13、編入して良かったこと・困ったこと
○良かった事
学校の勉強が楽しくなったという事が一番。
自分の持っている問題意識について、
同じ問題意識を共有して、
真剣に討論できる仲間が周りに普通にいる事。
筑波大学の学生は真面目な人が多いので、
様々な場面でその積極性に刺激を受けた。
あとは直接関係無いが、
自分が興味を持っている分野で就職できた事とか
(実はこれが一番大きいかもしれない)。
○困った事
編入した理由があやふやで、
ろくに答えられるような状態ではなかったため、
周り(先生・編入生以外の学生)からかなり編入した理由について、
突っ込まれた事。
編入すると卒業するまで、
「編入生」のレッテルはついて回ります。
はっきり言って、
かなり鬱陶しかったです。
後は自分が受身姿勢だったので、
人間関係の構築が、
編入生以外では中々出来なかった事。
14、編入した後の生活
単位変換が甘かった事もあり
(最近キツくなったらしいが)、
かなり楽をさせてもらったという印象である。
三年生のときは単位の変換の関係で、
体育を週三回取らなくてはいけなくなったが、
そのおかげで時間割に空き時間が出来、
精神的・時間的に余裕を持てた
(学類の授業は一回二コマ単位の授業が多いが体育は一回一コマなので)。
平日は授業の復習やレポート書きをして過ごす事が多かったが、
週末になると毎週のように友人達と朝まで飲み明かしたりして、
結構遊んでいた。
他の学校に入った人と比べると、かなり余裕があったように思う。
あと(今は違うが私が入った当時)、
生物資源学類は専攻が細かく分かれておらず、
取っていた授業と関係なく研究室が選べるので、
入った後に志望分野を二転三転させる事も出来た
(おかげで一度入った研究室を、
就職すると言う理由で間際になって変えられた)。
四年の卒業研究は、
文系の研究室に入った(本末転倒な上に専門性は一切身に付かず…)ので、
就職が決まるまで勉強は完全放棄し、
就職が決まってから卒業研究に着手し、
半年間に少しづつ書き溜めていった。
結果的にはかなり暇な時間を謳歌したように思う。
こんな自堕落でよかったのかという気がしなくも無い…。
15、これから編入される人に向けてアドバイス
編入は試験よりも、
入ってからのほうが精神的にも大変です。
「◎◎を▲▲するために■■という手段で△△したい。
だから○○の××に来た」
というような、
かなりはっきりしたモチベーションを持っていないと、
最初からいた人と比した場合に、
降りかかる様々な不利な条件下で、
耐えられないと思います
(ちなみに私は無かったので、何度か危機があった)。
結果的には私は編入してよかったと思っていますが、
誰にでも勧められるものではありません(四大出身の場合)。
ですから、
最終手段くらいに思っておいた方が良いかもしれません。
色々と書きましたが、
編入学試験・編入学生活を送った者の一人として、
これから試験を受ける方・編入される方を応援しています。
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